【歯科医師がわかりやすく解説 !】歯石取りのメリット・デメリットとは?
◆歯石除去のメリットとは?
歯科医院で歯石除去を行うことで、様々なメリットがあります。
①虫歯や歯周病を予防できる
歯石は歯周病菌の住処として、虫歯や歯周病を発生させる原因となります。
しかし日常的な歯みがきで取り除くことは難しいため、定期健診などで発見し、歯科医院で取り除いてもらうことが必要です。
②口臭が改善する
歯石があると、様々な要素から口臭の原因にもなります。
具体的には、歯茎の炎症で膿が溜まる、歯茎からの出血、歯石を住処とする細菌がガスを発生させる、などです。
これらによる口臭を防ぐためにも、歯石の除去は重要だと言えます。
③歯茎の出血を防ぐ
歯茎が炎症、出血することで色素が沈着して黒ずみ、さらに歯石ができやすい状態となります。
こうした悪循環を防ぐためにも、歯石除去は大切です。
◆歯石除去のデメリットとは?
歯石を除去することによって一時的なデメリットが発生することがありますが、ほとんどの場合は一時的なものです。
以下に主な症状をまとめます。
①飲み物を飲むと歯がしみる
歯石を除去した後に冷たいドリンクや熱いドリンクを飲むと歯がしみることがあります。
なるべくこうした飲み物や食事は避けるようにしましょう。
②歯みがきの際に出血する
歯石の除去後は歯や歯茎が傷ついているため、数日の間は歯みがきの際に出血する可能性があります。
なるべく歯茎に刺激を与えないよう、柔らかい歯ブラシで優しく磨くようにしましょう。
時間が経てば、上記の症状は治まることがほとんどです。
もし歯石除去の後に痛みが激しい場合や、歯茎からの出血が治まらない場合は歯科医院へ相談するようにしましょう。
◆歯石除去で行われる歯のクリーニング方法
歯科医院で歯石除去の際に行われる歯のクリーニング方法は、主に以下の3つです。
①スケーリング
スケーリングは歯石除去で一般的に行われる処置で、ハンドスケーラーや超音波スケーラーといった専門の器具を使用して歯石を除去します。
②ルートプレーニング
ルートプレーニングは歯周ポケットの奥にある歯石を除去するクリーニング法です。
歯石のほか、歯周病菌で汚染された歯のセメント質の除去も行い、歯根の表面をなめらかな状態にします。
③フラップ手術(歯周外科手術)
フラップ手術は他の処置で歯肉の状態が良くならない場合に行われる方法です。
外科手術によって歯肉を切開し、歯周ポケットの奥の歯石を直接取り除きます。
歯石除去の後も、歯石は繰り返し発生するため、定期的に歯科医院に行くようにしましょう。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
東京都板橋区や東武練馬で歯石の除去をしたい方には村上歯科医院がおすすめです。
適切な歯のクリーニングをしたうえで、歯石除去後のメリットやデメリットについても丁寧に説明してくれます。