【歯科医師がわかりやすく解説 !】歯石を放置してしまうとどうなるのか
◆歯石とは?
歯石とは、歯に付着したプラークが石灰化した物質です。
プラークとは歯垢のことで、口の中の食べカスなどに細菌が繁殖し、口内や身体の健康面に様々な悪影響を及ぼします。
プラークはカルシウムやリン酸塩といった口内の物質を取り込み、およそ2週間かけて歯石に変化します。
歯石はご自宅でのデンタルケアで取り除くことが難しく、歯科医院で専門の器具を使用して取り除くことが必要です。
歯石には細かい穴が軽石のように開いており、そこが雑菌の住処となることでさらにプラークが溜まり、徐々に歯石が増えてゆく恐れがあります。
体に悪影響のある歯石が発生するのを防ぐには、歯石に変化する前のプラークを日常のデンタルケアで除去することが肝心です。
しかし、プラークは食後に歯みがきをしても4~12時間後には再形成されるため、日ごろから定期的な歯みがき、デンタルフロス、歯間ブラシ、デンタルリンスなどで口内をケアしましょう。
それでもプラークを完全に除去することは難しく、歯石となってしまった箇所については歯科医院で発見し、早期に治療することが大切です。
◆歯石を放置するとどうなる?
口内に発生した歯石を放置した場合、どのような悪影響があるのか、以下にまとめました。
①歯茎の炎症や出血
初期の症状として、炎症によって歯茎に赤みが目立つようになり、弾力もぶよぶよとしてきます。
また、症状が進むと歯みがきの際に歯茎からの出血が見られることも。
②歯と歯茎の境い目が下がる
歯石の発生によって歯茎が下がり、冷たいドリンクなどを飲んだ時にしみるといった知覚過敏の症状が出てきます。
また、歯石があるとその周辺はさらに歯石が発生しやすい状態になります。
③歯がぐらつく
歯茎が下がって象牙質が露出することで、歯周病のリスクが上がります。
また、歯を支える骨が歯周病菌によって溶かされると、徐々に歯がぐらつくようになります。
早期の治療で歯茎の状態を回復できれば歯のぐらつきはある程度抑えられますが、一度溶けた骨は二度と戻らないため、症状が進む前に治療することが大切です。
④歯が抜けてしまう
歯周病が進行し、歯を支える骨が溶けて症状が悪化すると、歯が抜け落ちてしまうことも起こります。
上記のようなリスクを防ぎ歯石を蓄積しないためには、定期的に歯科医院で見てもらうようにしましょう。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
一度定着してしまった歯石は、自宅でのケアで取り除くのは難しく、放置していると様々な悪影響を及ぼします。
東京都板橋区や東武練馬で歯石にお悩みの方は、ぜひ村上歯科医院へご相談ください。