【歯科医師がわかりやすく解説 !】歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境界面もブラッシングしよう
歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境界面もブラッシングしよう
◆歯と歯茎、歯と歯の間のお手入れの重要性とは?
歯周病を予防するには歯の表面だけではなく、歯と歯茎の境目や、歯と歯の間のお手入れが大切です。
歯ブラシで1本1本丁寧に磨くことが、清潔な口内環境を保つための重要なポイントとなります。
しかし、歯ブラシを使用して丁寧にブラッシングしたとしても、歯垢は約6割しか落とせません。
歯のすき間などには、歯ブラシだけでは取り除けない歯垢がたまっているのです。
その歯垢をそのままにしておくと、歯周病になる可能性が高まります。
歯周病を防ぐためには、歯と歯茎、歯と歯の間のお手入れが必要不可欠なのです。
◆歯と歯茎、歯と歯の間のブラッシングの仕方
歯と歯茎の境目は段差ができ、歯垢がたまりやすい場所です。
歯周病菌が繁殖しやすい場所でもあるため、ここの歯垢はしっかり落としたほうが良いでしょう。
歯と歯茎の境目は、歯ブラシの当て方と動かし方を工夫すれば歯垢を除去することができます。
歯ブラシは歯と歯茎の境目に対して45度の角度で当てます。
そのまま左右に小刻みに動かすとある程度の歯垢を落とすことが可能です。
さらに、歯ブラシのわき腹を歯茎に当て、そこから持ち手を軸にして歯ブラシを回転させると、歯垢をかき出すことができます。
歯と歯の間のブラッシングは、歯ブラシの毛先が歯間にとどまるように当て小刻みに動かします。
しっかり毛先を歯間に入れ込むことがポイントです。
◆デンタルフロスや、エアーフロスを使って汚れを除去
歯ブラシによるブラッシング方法である程度の歯垢を落とすことは可能です。
しかし、密着した歯と歯の間の歯垢は、どうしても落としきることが難しいでしょう。
そんなときに役立つのが、デンタルフロスやエアーフロス、歯間ブラシです。
デンタルフロスは、弾力のある細い繊維の束です。
一見糸のようにも見えますが、歯間に入れ込んだりしてもなかなか切れません。
必要な長さでカットできる糸巻きタイプと、持ち手がついているホルダータイプがあります。
どちらも狭い歯間にたまっている歯垢を除去できます。
エアーフロスは、その名の通り空気で歯垢を落とすものです。
空気とミクロの水滴を同時に噴射することで、狭い歯間の歯垢除去を可能にしています。
歯間ブラシは、1~2センチメートルほどの針金にこまかな毛がたくさんついたブラシです。
歯のすき間が少し大きい箇所に使用します。
一般的にストレートタイプは前歯、L字タイプは奥歯に向いています。
歯間に入れて、数回優しく往復させましょう。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
歯周病予防には、歯の表面だけではなく歯と歯茎の境目や歯間のお手入れが必要です。
東京都板橋区の東武練馬周辺でブラッシングについてお悩みがあれば、村上歯科医院へご相談ください。