【歯科医師がわかりやすく解説!】虫歯治療に用いられる麻酔のタイプとそれぞれの特徴は?
虫歯治療に用いられる麻酔のタイプとそれぞれの特徴は?
◆【虫歯治療】痛みを軽減して行うには麻酔が必要不可欠
神経が通っている象牙質や歯髄まで達している虫歯治療には、麻酔が必要不可欠です。
しかし麻酔をすると、歯だけではなく唇なども腫れているような感覚になる場合があります。
そのため、早く切れてほしいと思うことがあるのではないでしょうか。
一方で、「治療中に麻酔が切れたら怖いな」と心配に思う方もいるはずです。
今回は、麻酔のタイプとそれぞれの特徴を紹介します。
◆どれくらいの時間効果が継続するの?
歯科医院で使用している麻酔法には3つの種類があります。
「浸潤麻酔法」「伝達麻酔法」「表面麻酔法」があり、それぞれ違った特徴を持っています。
浸潤麻酔法は一番使用される頻度が高い麻酔法で、麻酔の効き目の持続時間は2〜3時間程度です。
伝達麻酔法の場合になると4〜6時間と比較的長く、表面麻酔法であれば10〜20分と短時間になります。
虫歯治療の内容によってそれぞれ使用されるため一概にどれくらいとは言えませんが、短いもので10分、長いものだと6時間と覚えておくと良いでしょう。
◆3つのタイプの麻酔法
歯科医院で使用される麻酔は、すべて局所麻酔です。
そのため、麻酔が効いている間は意識があり何をされているのかがわかります。
「浸潤麻酔法」は、一般的な虫歯治療から親知らずの抜歯など、さまざまな治療に使われる麻酔法です。
治療をする箇所の歯ぐきに麻酔を注射します。
持続時間は2~3時間程度とされていますが、その目安時間を過ぎてもしびれている時は、念のため完全に麻酔が切れるまで食事を控えましょう。
「伝達麻酔法」は、神経に麻酔をする方法です。
そのため、広範囲で麻酔を効かせたい時や麻酔が効きにくい場合に使用します。
麻酔の持続時間4~6時間と個人差があるため、半日近くかかると思っておいた方が良いでしょう。
「表面麻酔法」は、麻酔の注射の痛みを軽減させたい場合や、ぐらぐらした乳歯を抜く場合などに使用します。
歯ぐきに麻酔薬を塗り、歯ぐきの表面だけしびれさせる方法です。
表面麻酔法だけで使用する場合は少なく、ほとんど浸潤麻酔法の前段階として使用されています。
◆麻酔が効いている間に気を付けること
麻酔が効いている時はその部分の感覚がなくなります。
そのため、万が一熱いものが触れた場合、痛みが感じないので知らず知らずのうちに火傷を負ってしまう可能性があるでしょう。
また、舌や唇の感覚も鈍くなるため、間違って噛んでしまう危険性もあります。
麻酔が効いている間は、食事を控えるようにしましょう。
麻酔が切れてからも、念のためあまり噛まなくてもいいような食事にするのが理想的です。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
麻酔と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、その内容を知っておけば安心です。
虫歯がひどくなる前に、東京都板橋区の東武練馬にある村上歯科医院までご連絡ください。