【歯科医師がわかりやすく解説!】虫歯の原因は何?正しい対策・予防法は?
◆虫歯とは?原因は何?
知らず知らずのうちにできている虫歯。
そもそも虫歯とはなんでしょうか?
虫歯とは、酸によって歯が溶かされ穴が開いてしまう疾患です。
よく小さな子どもに「歯みがきしないと虫バイキンがやってくるよ」などと言うことがありますよね。
一見、その細菌が直接的な原因だと勘違いされやすいですがそうではありません。
細菌は、食べ物や飲み物に含まれている糖質をエサにしています。
その際に酸が作られ、その酸によって虫歯ができるのです。
虫歯は、「酸を作り出す細菌(主にミュータンス菌)」「酸に溶けやすい歯の質」「糖質(主に砂糖)」の3つが揃い、なおかつその条件が揃ったまま時間が経過すると発生します。
そのため、酸を作らせないことが大切です。
◆虫歯の進行について
そもそも生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、ミュータンス菌が存在しません。
生活していくうえで、保護者の口から赤ちゃんの口へと感染するのです。
この虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、糖質(主に砂糖)をエサにしており、その際にネバネバした水に溶けにくい「グルカン」という物質を作り出します。
この「グルカン」は粘着性が非常に強く、一度できてしまうと次から次へと細菌がくっつき合い、大きな塊となって歯の表面にこびりつきます。
これがプラーク(歯垢)と呼ばれるものの正体です。
プラークを放置しておくと、今度はその中でミュータンス菌が糖質を分解して酸を作り出します。
その酸によって、歯のエナメル質の表面からカルシウムやリンが溶け出し、虫歯が進行していくのです。
最初は小さなヘコミ程度の虫歯もそのままにしておけば完全に穴が開き、徐々に大きくなっていくでしょう。
◆虫歯の予防方法は?対策はできる?
まず、虫歯を作らないためには、原因となるプラークをきちんと取り除くことが大切です。
プラークを除去するためには、やはり歯みがきが主な手段となります。
ただ歯をみがくだけではなく、歯間ブラシや歯みがき剤をあわせて使用すると、より効果が高まるでしょう。
また、歯の質を強くするためにフッ素を利用するのも一つの手です。
フッ素には歯の質を強くし、溶けたカルシウムをまた歯に戻したり、細菌の働きを弱めたりする作用があります。
歯科医院でフッ素を塗ってもらう方法のほか、フッ素が含まれている歯みがき剤や洗口液を使うのも良いでしょう。
さらに、だらだら食べは口の中が酸性になりやすいと言われています。
酸性の時間が長くなれば、それだけ虫歯のリスクも高まります。
「食べたらみがく」を基本にして、口内環境を整えましょう。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
虫歯の原因や予防方法を知っていても、虫歯になる可能性は誰にでもあります。
東京都板橋区の東武練馬で歯科治療についてお悩みの際は、村上歯科医院へご相談ください。