【歯科医師がわかりやすく解説 !】歯磨き粉の種類と選び方について解説します!
歯磨き粉の種類と選び方について
◆まずは歯磨きの目的を考える
虫歯や歯周病を予防するには、日ごろからの丁寧な歯磨きが欠かせません。
この際、実は歯磨きの際に使用する歯磨き粉にどんな製品を選ぶかも重要となってきます。
歯磨き粉に求める目的によって選択していく必要があるため、目的別の歯磨き粉について以下に解説します。
1.虫歯を予防する
そもそも虫歯とは、歯垢などに生息する細菌が出す酸に歯の表面を覆うエナメル質が溶かされることで発生します。
そのため、歯の再生を促すフッ素が含まれた歯磨き粉を選ぶのが効果的です。
2.口臭を予防する
口臭は口腔内の水分が少なくなった時に細菌が増えることで発生するパターンと、虫歯や歯周病が原因となって発生するパターンの2種類があります。
前者の場合は殺菌・消臭作用のある歯磨き粉が効果的ですが、後者の場合は歯科医院で治療が必要となります。
3.歯周病を予防する
歯周病は歯周ポケットに入り込んだ細菌が炎症を起こすことで発生します。
そのため、浸透殺菌作用のある酸化ナトリウムやイソプロピルメチルフェノールといった成分を含んだ歯磨き粉がおすすめです。
4.ホワイトニング効果
歯に色が付きやすいステインなどの成分を落としたい場合は、ポリリン酸ナトリウム含有の歯磨き粉を選択しましょう。
5.子供向け
子供の歯は大人よりも敏感で刺激に弱いため、発泡剤や研磨剤、清涼剤などが含まれていない歯磨き粉がおすすめです。
◆歯磨き粉の形状を選ぶ
歯磨き粉の種類は、私たちに馴染み深いペーストタイプのもの以外にも様々な種類があります。
ここでは歯磨き粉の形状の違いについて解説します。
・ペーストタイプ
私たちが普段目にすることが多いのがペーストタイプです。
発泡剤によって泡立ちやすく、少量でも泡が口腔内にいきわたるため、磨きやすい特徴があります。
・ジェルタイプ
泡立ちのないジェルタイプでは、磨きながら歯の状態を確認しやすいため、磨き残しを確認しながら歯磨きしたい人におすすめです。
・液タイプ
液タイプはマウスウォッシュのようにうがいして口の中にいきわたらせ、その後に歯磨きするタイプです。
・粉タイプ
粉タイプは皿などに乗せて水で濡らした歯ブラシをつけながら磨いていきます。
刺激が少ない点が特徴です。
◆自分に合った歯磨き粉を選んでしっかり歯を磨こう
歯磨き粉を選ぶ際には、目的に応じた適切な製品を選ぶのが大切です。
虫歯予防のためにはなるべくフッ素が含有されたものを選ぶのが良く、特に虫歯になりやすい人はフッ素濃度1000ppm以上のものを選びましょう。
また、ホワイトニング効果を期待して研磨剤入りのものを購入する人もいますが、研磨剤入りの歯磨き粉で磨きすぎると歯茎を傷つけたり歯の表面を削りすぎたりする恐れがあります。
こうした製品はコーヒーなどの色の濃い飲食物を摂った時のみ使用するなど、使い分けるのがおすすめです。
歯磨き粉の形状も、私たちに馴染み深いペーストタイプ以外にも様々な種類があるため、目的に合わせて適切な製品を選んでいきましょう。
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