【歯科医師がわかりやすく解説 !】ウォーターピックとは?その効果を解説します。
ウォーターピックとは何か、その効果と共に解説します。
◆ウォーターピックとは?
ウォーターピックとは、水を高圧で噴射し汚れを洗浄する口腔洗浄器です。
歯ブラシやフロスでは取り切れないような、歯間や歯周ポケットの汚れもきれいにすることができます。
あまり聞きなれないマウスケア用品ですが、ウォーターピックは1970年代に家庭用として販売されていました。
ハンディタイプが出たのは、ここ数年の話です。
最近では大手メーカーが参入し、誰でも使いやすいマウスケア用品として販売されています。
そのため、日々のセルフケアにも取り入れやすいでしょう。
◆口腔洗浄器にはどんな効果があるの?
歯ブラシやフロスでは取り切れない汚れを落とすことができる口腔洗浄器ですが、使用するとどんな効果があるのでしょうか。
効果は主に3つあげられます。
以下で詳しく見ていきましょう。
一つ目は、口臭を予防できることです。
口臭の主な原因は、歯にこびりついた歯垢をエサとしている歯周病菌が増殖することだといわれています。
しかし、歯ブラシをいくら丁寧にしたとしても、歯垢は約6割しか取れません。
歯ブラシだけでマウスケアを済ませている人の場合、半分近くの歯垢がまだ口内に残っているということになります。
歯間ブラシやフロスを使用するのも良いですが、ウォーターピックのほうが高い除去力を持っているため、口臭の抑制に大きな期待ができるでしょう。
二つ目は、歯周病のリスクが減ることです。
歯周病菌は、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットにも入り込みやすい特徴があります。
そこに入り込んだ歯周病菌は他の部分に比べて毒性が強く、とても厄介な存在です。
放置すると歯ぐきが炎症を起こしたり、歯を支える骨が弱ったりと、さまざまな症状が現れます。
歯ブラシだけでは取り除くことが難しいため、ウォーターピックを使用することで予防できるでしょう。
三つ目は、歯石ができにくいことです。
歯石は、歯垢が唾液中のカルシウムと融合し石灰化することでできます。
早い場合は磨き残しから2日程度で石灰化が始まるとされており、およそ15日間で完全なる歯石ができてしまうのです。
そのため、日々のマウスケアにウォーターピックを取り入れれば、歯垢が歯石になる前に取り除くことができるため、歯石のない口内環境が期待できます。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
口臭や歯周病、歯石の原因は、磨き残した歯垢です。
日々のセルフケアにウォーターピックを取り入れて、清潔な口内環境をめざしましょう。
歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へご相談ください。