【歯科医師がわかりやすく解説 !】適切な歯石取りの頻度はどれくらいが適切?
◆歯石のつきやすい場所はどこ?
歯石には、特につきやすい場所があります。
最もつきやすいのが「下の前歯の裏側」、次につきやすいのは「上の奥歯の頬側」です。
自分で見える場所であれば比較的ケアしやすいですが、歯の裏側や歯周ポケットなど、見えない部分についた歯石については気づかないケースも少なくありません。
◆歯石取りが必要な理由とは?
歯石とは、歯の周囲に付着した「プラーク」と、唾液に含まれるミネラルが沈着(石灰化)することで固くなったものを言います。
プラークは柔らかいため歯ブラシで落とすことが可能ですが、石灰化して固くなった歯石は自分で落とすことができません。
もしも歯石をほったらかしにしてしまった場合、以下のようにさまざまな不具合が起きてしまいます。
①歯周病リスクが高くなる
歯周病の原因となるのはプラークですが、プラークはザラザラした部分を好むと言われています。
歯石がついた歯の表面はザラザラになってしまうため、プラークが付着しやすい状態です。
付着したプラークは放っておくと歯石になってしまいます。
そのため、歯石→プラーク→歯石という悪循環が生まれてしまい、歯周病を悪化させる原因となってしまうのです。
②口臭の原因となる
歯石が溜まってくると、歯周ポケットを塞いでしまいます。
すると歯周ポケットに酸素が行き渡らなくなり、酸素がなくても生育できる「嫌気性菌」が繁殖します。
嫌気性菌は悪臭を放つ性質があるため、強い口臭の原因となってしまうのです。
③歯磨きがしにくくなる
歯石は歯垢が固くなってできたもので、歯磨きで落とすことはできません。
そのため、歯石を除去しない限りその下にある歯の表面を磨くことはできないのです。
きちんと歯磨きできないことによって、虫歯のリスクも高めてしまいます。
◆歯石取りの頻度はどれくらいが良いのか?
歯石取りは、3〜6ヶ月に一度くらいの頻度で行うのがおすすめです。
期間に幅がありますが、これは歯石のつくペースや歯周病の進行度合いには個人差があるためです。
歯周病のリスクが高いケースでは、もう少し短い間隔での歯石除去をおすすめすることもあります。
「目に見える歯石がなければ歯医者さんに行かない」という方も多いのですが、歯石は自分で気がつかないケースも多いため、歯科医院で定期的に除去してもらうのが理想です。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
歯石取りが必要な理由や、除去する頻度について詳しくご紹介しました。
お口の健康のためには、歯石取りが欠かせません。
歯周病や虫歯を防ぐためにも、歯科医院で定期的に歯石取りを行ってもらいましょう。
歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へご相談ください。