【歯科医師がわかりやすく解説 !】歯茎が腫れたり歯茎から出血するのはなぜ?
「なんだか歯茎がぷよぷよする」「歯磨きをしていると血が出る」など、歯茎からの出血や腫れにお悩みの方は少なくありません。
歯茎の腫れや出血の裏にはお口の病気が隠れていることが多く、放っておくと重症化してしまうケースもあります。
ここでは、歯茎の腫れや出血の原因について詳しくご紹介します。
◆歯茎が腫れたり歯茎から出血するのはなぜ?
歯茎からの出血が続く場合、細菌によって歯茎が炎症を起こしていることが考えられます。
口の中の不衛生な状態が続くことで、炎症がどんどん強くなっていくのです。
最初は出血だけでも、放っておくと歯茎が腫れて膿が出てきたりします。
お手入れをしていても出血や腫れが続く場合には、早めに歯科医院を受診しましょう。
◆歯茎が腫れたり歯茎から出血するときに考えられる病気
歯茎の腫れ・出血が続く場合には、以下の病気が考えられます。
【歯周病】
歯周病は初期の段階では痛みがなく、気付いた時にはかなり進行していることも少なくありません。
歯周病には大きく分けて2つあります。
・歯肉炎
歯肉炎になると、歯茎が赤く腫れ上がります。
歯肉炎の原因は、歯と歯の隙間などに付着した歯垢や歯石です。
・歯周炎
歯肉炎が進むと、歯周炎になります。
歯周炎では、溜まった歯垢や歯石によって歯周ポケットがどんどん深くなり、ひどいと膿が出てくるようになります。
最終的には歯槽骨と呼ばれる歯を支える部分を溶かしてしまい、歯を失ってしまうケースも少なくありません。
歯周病を防ぐためには、汚れを溜めないことが大切です。
普段のケアだけでは不十分ですので、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらいましょう。
【膿瘍】
膿瘍(のうよう)とは、感染によって炎症を起こすことで、血球や菌の残骸などでつくられる膿汁が組織内の一部に溜まってしまう病気です。
感染の原因となるのは虫歯や歯周病が大半で、歯槽膿瘍、頬部膿瘍などできる場所によって異なる病名が付けられます。
【歯根膜炎】
歯根(しこん)と呼ばれる歯の根元を覆う膜が炎症を起こすものです。
炎症の原因としては、虫歯や歯周病、外傷による衝撃などが挙げられます。
いずれの場合も、歯に物が触れると痛みが生じるのが特徴です。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
歯茎の腫れや出血の原因について詳しくご紹介しました。
様々な原因がありますが、どれも歯周病や虫歯がきっかけになっているケースが多いです。
歯茎の腫れや出血を治すためには、日頃のケアが欠かせません。
歯垢や歯石を溜めないよう、普段のお手入れに加えて歯科医院でのクリーニングも忘れずに行いましょう。
歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へご相談ください。