【歯科医師がわかりやすく解説 !】歯垢に関するよくある質問
◆歯垢とは何ですか?
歯磨き粉や歯ブラシのCMなどで、「歯垢」という言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
歯垢とは別名「プラーク」と呼ばれ、細菌が繁殖してできた塊のことです。
歯垢を放っておくと石灰化して硬い歯石へと変化し、虫歯や歯周病へとつながってしまいます。
ここでは、歯垢の落とし方や予防法など、歯垢のよくある質問について詳しくご紹介します。
◆歯垢はどうしたらとれますか?
歯垢はネバネバと粘着性があるため、うがいなどでは落とせません。
そのため、ブラッシングやフロスを使った丁寧なお手入れが大切です。
歯磨き粉を使えば、殺菌作用が働いて歯垢を落とせると考える方もいらっしゃるでしょう。
ですが、歯磨き粉はあくまでもブラッシングの補助であり、歯ブラシやフロスを使って物理的に取り除くしか方法はありません。
歯垢を落とすには、「食べた後にはしっかりと歯磨きをする」という基本的な方法が最も効果的です。
◆歯垢が付かないように予防する方法はありますか?
歯垢を予防するには、正しいブラッシングが大切です。
ただゴシゴシと擦るだけではなく、コツを押さえて効果的な歯磨きを行いましょう。
ブラッシングのコツは、以下の通りです。
・力を入れすぎない
・磨きにくい場所を重点的にブラッシングする
・磨く場所によって歯ブラシの持ち方を工夫する
磨き残しがあると、そこから歯垢が増殖してしまいます。
表面を磨くだけではなく、歯茎と歯の間など磨きにくい場所にも歯ブラシが届くように工夫しましょう。
慣れるまでは、鏡などを見ながらブラッシングするのがおすすめです。
◆何も食べてないのに歯垢は付きますか?
何も食べていなくても歯垢は付きます。
なぜなら、歯垢は口の中にある細菌が付着してできたものだからです。
お部屋の掃除を怠るとホコリが溜まってくるように、お口のお手入れが不十分だと歯垢が溜まってくるのです。"
歯垢は何日で歯石になりますか?
"歯垢が石灰化するまでは2~14日、完全に石灰化して硬くなるまでの期間は8~15日ほどです。
ただし、歯石ができるまでの期間は個人差も大きく、除去するペースも人それぞれです。
歯石ができやすい人の場合、1ヶ月に1回のペースで取ってもらうのが良いでしょう。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
歯垢に関するよくある質問を詳しくご紹介しました。
歯垢は歯にしっかりと付いているため、お手入れが不十分だとすぐに繁殖します。
まずは正しいお手入れで歯垢を発生させないこと、歯石になったら定期的に歯科医院で除去してもらうことが大切です。
歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へご相談ください。