【歯科医師がわかりやすく解説!】歯周病になりやすい人にはどんな特徴があるの?
◆歯周病になりやすい人の特徴とは?
歯周病になりやすい人には、次のような特徴があります。
1.しっかりと歯磨きをしない
歯磨きを怠ってしまうと、口の中にプラーク(歯垢)が残り、細菌だらけになってしまいます。
歯磨きの回数はこなしていても、すみずみまで磨けていない場合や効果的に磨けていないケースも同様です。
プラーク(歯垢)がたまることによって、歯肉炎と呼ばれる炎症が起き、最終的には歯周病になってしまいます。
2.喫煙習慣がある
タバコを吸うことによって、歯茎に以下のような影響があります。
・血流が悪くなり歯茎へ酸素や栄養の供給が減る
・歯茎の抵抗力が弱まり、細菌に負けてしまう
・タバコの有害物質によってプラークがつきやすくなる
このように、タバコを吸うことで歯周病にかかりやすくなるだけでなく、病気の進行速度も早めてしまため注意が必要です。
3.女性
プラークの中には、女性ホルモンを栄養とする細菌も存在しています。
そのため、妊娠時など女性ホルモンが活発化する時期には歯周病になりやすいといわれています。
4.歯並びが悪い
歯並びが悪いと、歯磨きが上手くできない部分や磨き残しにプラークができてしまうため注意が必要です。
5.ストレスが多い
ストレスが、免疫力を低下させる原因となることは少なくありません。
また、歯ぎしりや食いしばりもストレスが原因で起こることがあるため、歯周病のリスクが高まってしまうのです。
6.糖尿病を患っている
高血糖の状態が続くと唾液の分泌量が減ってしまい、その結果歯周病を引き起こしてしまいます。
歯周病は糖尿病を悪化させることがわかっているため、こまめに歯周病のチェックをしておくのがよいでしょう。
◆歯周病の細菌について
歯周病菌数は100種類以上もありますが、中でもよく見られる歯周病の菌は10種類ほどです。
口腔内には元々細菌が生息していますが、通常であれば唾液などの自浄作用によって洗い流されます。
ですが、唾液の分泌量が減ってしまうと、この自浄作用が働かなくなり菌が定着しやすくなってしまうのです。
歯周病菌は一人に対して1種類というわけではありません。
いくつかの歯周病菌が混ざり合って歯周病を発症させており、人によって種類や原因も異なっています。
歯周病菌は、それ自体ではあまり悪さをしません。
ですが、口の中に残った糖分を栄養として「プラーク」を作り出し、やがて歯石へと変化します。
歯石はザラザラとしていてプラークがつきやすく、歯石の上にプラークという悪循環が生じてしまうのです。
◆歯周病の予防法は?
歯周病の予防には、食生活や生活習慣の改善が欠かせません。
「糖分を過剰に摂取しない」「タバコを吸わない」「だらだら食べない」など、食生活と生活習慣を見直すことで歯周病リスクを減らすことができます。
歯周病だけではなく、体全体の健康のためにも普段の生活を見直してみましょう。
歯周病の予防には、毎日の歯磨きを徹底することも重要となります。
歯磨きの仕方は適切か、磨き残しがないかなど、セルフケアをしっかりと行うことが大切です。
自分ではケアしきれない部分もありますので、数カ月に一度は歯科医院でチェックしてもらうのがおすすめです。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
歯周病になりやすい人の特徴について詳しくご紹介しました。
歯周病は、ほとんどの場合生活習慣や日頃のケアによって予防することができます。
歯周病の予防は歯や全身の健康に繋がりますので、歯磨きや食事の仕方など、普段からできることを徹底してみましょう。
歯科治療にお悩みでしたら、東京都板橋区東武練馬の村上歯科医院へご相談ください。