【歯科医師がわかりやすく解説!】詰め物・被せ物を保険診療にするには?
◆詰め物・被せ物の保険適用について
虫歯治療で使用する詰め物・被せ物には、保険診療で使用できる物と、保険外でなければ使用できない物があり、材質や性能も多岐に渡ります。
金属製の物やレジン(プラスチック)、セラミック(陶器)など、見た目や耐久性などに違いがあるため、それぞれの特徴を把握して適切な治療を選択しましょう。
◆詰め物について
「保険診療」
・コンポジットレジンインレー(CRインレー)
白いプラスチックの素材で、自然な歯と色が似ているため見た目が良く、治療期間も比較的短い(およそ2~3週間)。しかし、時間の経過とともに変色し、強度が高くないため割れてしまうことがある。
・銀色の金属素材
主に奥歯の詰め物に使用される金属のインレー。金属なので強度が高い物の、時間の経過で歯や歯ぐきの変色などが起きることも。
「保険外」
・ゴールドインレー
金属で強度が高く、時間の経過による変色や金属アレルギーが起こる可能性も低い。
◆被せ物について
「保険診療」
・硬質レジン(歯科用プラスチック)、硬質レジン前装冠(前歯)
自然の歯に似ているので見た目が良いが、時間の経過で変色する。
・金属冠(銀歯)
強度が高いが、金属アレルギーを引き起こす可能性がある。
「保険外」
・オールセラミック(陶器)
見た目が良く、金属ではないので金属アレルギーの心配がない。
・メタルボンド
金属なので強度が高く、割れにくい。
・ジルコニアセラミッククラウン
金属を使用していないので金属アレルギーの心配がなく、強度も高い。
・ゴールドクラウン(金の被せ物)
適合性が高く、虫歯も発生しにくい。
◆歯の土台について
「保険診療」
・メタルコア
保険適応の治療に多く用いられる。安価に治療することができるが、素材の硬さによって周りの歯が割れてしまうことがある。
・レジンコア(プラスチック)
見た目が自然の歯に近く、目立ちにくい。メタルコアに比べて強度に問題があるため、虫歯が深い場合や奥歯には使用できないことがある。
「保険外」
・ゴールドコア
貴金属である金合金や白金加金を使用した土台。
適度な硬さで、周りの歯が割れにくい。
・ファイバーコア
FRC(ガラス繊維強化樹脂)を支柱に用いており、金属アレルギーの心配がない。
しなる性質があり、周りの歯が割れにくい点もメリット。
※ファイバーコア(ファイバーポスト)は 保険適用も有ります。
◆歯科治療についてお悩みがあれば村上歯科医院へ
詰め物・被せ物・土台の各箇所で、治療に使用できる素材は様々です。
それぞれの性質を把握して適切な治療を行いましょう。
東京都板橋区や東武練馬で歯医者をお探しの方は、ぜひ村上歯科医院へご相談ください。